スウェーデンの極寒のディナー
今から3年前の一月私達は、極寒のディナーを体験しました。この日の夜は沢山の経験をしましたので、何回かに分けてブログを書かせていただきます。
私達は、スウェーデン人のクリスチャンさんの車に乗せられ、人家が無くなって約30分ほど走った森の中に有るホテルに案内されました。(下の写真)
このホテルは日本で言うとリゾートホテルに近い感じがしました。ここでは、色々な体験が出来る施設になっています。例えば今回のテーマのきこり小屋ディナーやスノーモービルツアーやサウナ、スパ、キャンプ、シューティング等々です。
私達はホテルにチェックインすると、スキー場に有るような乾燥室にいきなり案内され、そこでいきなり防寒着と、防寒ブーツ、分厚い手袋を渡されました。そして着替えが終わると、ランタンを渡され外にでました、この日の外気温は、多分マイナス10度から15度位だったと思います。そして一列になって雪道を歩く事10分、丸太で作ったきこり小屋が見えてきました。そして案内してくれたホテルの人が「ここがディナー会場です。」と一言!
そして中に入ると下の写真の様に正に、きこり小屋この時初めて防寒着が必要だったんだと気がつきました。約100年位前から実際に使っていた小屋です。暖房は写真左に写っている焚き火のみ、この焚き火の火で料理も作ってくれました。この丸太小屋の室内側の外に面した壁は、最初入った時、人間の蒸気と料理の蒸気で壁が凍っていました。そしてしばらくすると壁から湯気が出てきて、「あ~融けてきたな!」と思いました。
この時撮った写真はフラッシュを使って撮影しましたので、すごく明るく感じますが、この中の灯りは、蒔きストーブと自分たちが持って来たランタンそしてテーブルの上の3個のローソクのみで料理も良く見えない状態でした。
料理そのものは、スウェーデンのきこり料理で、素朴な料理でしたが、おいしく頂きました。
このきこり小屋は、ホテルの施設になるまでは、実際にきこり小屋として使われていました。スウェーデンでは、昔切り倒した木を運ぶのに、馬ソリを利用していました。ですから大地と川が凍る冬に積もった雪の上と凍った川を利用して木を運んでいたそうです。その時に冬の間この小屋に寝泊りして作業を行っていました。そして、この小屋を使っていたのは、人間だけではなく、馬も一緒に寝泊りをしていました。ちなみに私達が、ディナーを食べている場所が、かつての馬の寝床で蒔きストーブが有る所が人間の寝床だそうです。いくら馬でも、マイナス20度の外では凍えてしまうし、それに中に入れておけば、馬もストーブ代わりなったかも知れませんね!
以上極寒のディナーでした。
次回この後体験した、やっちゃった体験をご報告します。
T.Ogura