スウェーデンのパッシブハウス1
2009年の5月にスウェーデンでパッシブハウスを見てきました。そのレポートを何回かに分けてご紹介いたします。
そもそもパッシブハウスとは、何?と思われる方がいらっしゃると思いますが、以前は、無暖房住宅などと呼ばれていました。でも無暖房住宅とは?と思う方もいますよね!つまりスウェーデンの様な寒い地域でも冬に暖房を使う事無く過ごす事が出来る家の事です。この無暖房住宅の開発で日本で有名なスウェーデン人は、ハンスエークさんです。この方は愛地球博で賞を受賞しています。当時スウェーデンでも無暖房住宅は、まだ珍しい存在でしたが、今日では、名前こそパッシブハウスと変わりましたが少しづつスウェーデン国内に建ち始めています。
今回見学させて頂いたお宅は、グランベックさんと言う方の住宅で、ストックホルムで最初のパッシブハウスです。そして現在増築工事の真っ最中です。しかし建物内では生活をしていました。
まず中に入って感じた事は、外の音が全くしない事(スウェーデンの田舎はただでさえ静かなのですが)このお宅のすぐ近くは、線路があり列車が走っていますが、ほとんど音が聞こえません!それは下の写真で見ていただいて解る様に壁の厚さが総壁厚で515mm断熱材だけの厚みが、充填付加断熱で455mmと圧倒的でした。壁が厚過ぎて光を取り入れる為に片側の窓枠を斜めにしています。これはこれでデザインとして美しい!
そして下の写真が、ただいま増築中のリビングです。この家は、グラベックさんの息子さんとパートナーの家なので、家具やインテリアは息子さんカップルのセンスだそうです。
あまり書いてしまうと次回のネタが無くなってしまうので、次回にとっておきます。
次回は、キッチンや、ダイニングや、水周りをご紹介します。そのうちにグランベックさん本人もご紹介させていただきます。
T.Ogura